カビを撃退する方法
こんにちはペトペンチアです。
今回はビカクシダにカビが発生した時の対処法をご紹介したいと思います。
動画もご参考になると思います。
自己紹介
記事を書いている私は【妻と二人の自宅園芸】というYoutubeチャンネルを2021年8月に開設し、エアプランツやビカクシダ、熱帯植物の育て方などをご紹介させて頂いております。
2023年9月に皆様のおかげで登録者数1万7千人を超えるチャンネルへと成長し、エアプランツやビカクシダ、熱帯植物の育て方などをご紹介させて頂いております。
他にもNFTアートクリエイターとして、執筆家としてオンラインの園芸店として、ビカクシダの板付けのワークショップなどの活動しておりますので、皆様と植物を通してご縁があれば嬉しいです。
【全ての活動のリンク】https://lit.link/petopentia
【執筆している本】
こちらのビカクシダを見て頂くと植え込み材にカビが発生しているのが見えますよね。
カビは実は植物だけではなく人体にも悪影響があります。
カビの人体への影響
カビの感染でおきる病気としては、真菌性肺炎、白癬菌(はくせんきん)による皮膚真菌症である、いわゆる水虫、食道炎や胃腸炎、髄膜炎などがあります。
カビによるアレルギーは、喘息、アトピー、アレルギー性鼻炎などです。
そんな恐ろしいカビですが、好むものが3つあります。
カビが好む3つのもの
- 温度
最適温度は25℃。5~35℃前後でも生育します。 - 湿度
一般的なカビは湿度80%以上が必須条件。
乾燥状態を好む一部のカビでも65%は必要です。 - 栄養
たんぱく質や炭水化物、油脂などの有機物が栄養になります。
主に皮脂汚れやほこり、たべこぼしなどです。
ですので植物の植え込み材はカビにとって住みやすい場所になりやすいです。
そこで大切になるのがカビの対処となりますが、私のお勧めの方法はこちらのベンレート水和剤になります。
ベンレート水和剤
ベンレート水和剤は、いわゆる「殺菌剤」でカビや病原菌の発生を抑制したり、既に植物体内で発生した病原菌にも作用して治療する効果のある薬剤です。
水和剤なので白い粉末状の剤形で、水に溶かして希釈液を作って散布します。
ベンレート水和剤は「治療殺菌剤」ですので、予防効果だけでなく既に発生してしまったカビの殺菌にも効果があります。
ベンレートは「ベンゾイミダゾール系」の殺菌剤に分類されますが、チオファネートメチルを有効成分とする「トップジンM」も同様にベンゾイミタゾール系殺菌剤に含まれます。
簡単に言うと、植物体内で作用する時にトップジンMもベンレートと同じような活性体に変化して殺菌効果を発揮する為で、いずれも病原菌の有糸分裂(ゆうしぶんれつ)という細胞分裂によって増殖することを阻害して、死滅させる作用機序を持ちます。
使い方
ベンレート水和剤は、
- 粉末を水に溶かして希釈液を作り使用します。
水1ℓに対して一包を溶かせば2000倍液が出来ます。 - 散布する前にカビを綿棒で取り除きます。
もしくはカビの生えた植え込み材を植え込み材ごと取り除きます。 - 希釈した液体をカビが発生しているカ所に5~6回霧吹きで散布します。
- 通常は1日で効果が現れますが、カビがなくならない場合は1日おきに散布して状態を確認してください。
注意点
ミミズなどの無脊椎動物(むせきつい‐どうぶつ)や魚などの水生生物に毒性があることが確認されています。
一度作った水和剤は使い切るように、水道や川に流さないようご注意ください。
また毒性があり人体にも影響があるので以下のことに注意が実用です。
- 体調のすぐれない時は薬剤散布を行わないでください。
- 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
- 本剤は眼に対して弱い刺激性がありますので
眼に入らないように注意してください。
眼に入った場合には直ちに水洗してください。 - 本剤は皮ふに対して弱い刺激性がありますので
皮ふに付着しないよう注意してください。
付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。 - かぶれやすい体質の人は取扱に十分注意してください。
- 使用の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、
長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。
作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、
うがいをするとともに衣服を交換してください。 - 作業時に着用していた衣服等は
他のものとは分けて洗濯してください。 - 本剤で処理した種子等は食料や
動物飼料(どうぶつしりょう)として用いないでください。 - 街路、公園等で使用する場合は、
使用中及び使用後(少なくとも使用当日)に
小児や使用に関係のない者が使用区域に立ち入らないよう
縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、
人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
【実演】
では実際にカビを取っていきたいと思います。
まず発生しているカビを綿棒で取り除きます。
それでも取れなければ植え込み材ごと取り除きます。
希釈液を作っていきます。
2000倍の希釈液を作りますが今回散布するのが必要な量はすくないので作りすぎに注意します。
今回はベンレート一袋の十分の一を100ミリリットル
の水で希釈していきます。
私は目分量で計測していますが、分量を細かく量りたい方は秤などをご使用ください。
0.01グラムからはかれる秤はこちらになります。
100ミリリットルに対して0.05グラムが2000倍希釈となります。
希釈した液をボトルスプレーに入れてカビが発生している幹部に5回~6回散布します。
これで1日様子を見てカビが消えていなければ再度散布するというのを続けてください。
それでもカビが消えない場合は、希釈を1000倍にして濃度を上げた状態で散布していきます。
大体の場合はここでカビの発生が収まりますが、それでも収まらなければ植え込み材を全て取り払い新しい植え込み材に植え替えましょう。
こちらの記事でビカクシダの植え替え方法
ビカクシダの植え替え方法【植物初心者も安心解説】自宅園芸バルコニーガーデニング
こちらの記事で株分けと板付け方法を
失敗しない⁉ビカクシダの株分けと板付け解説【自宅園芸】バルコニーガーデニング
詳しく解説しています。
こうすればカビを取り除くことができます。
新しい植え込み材にベンレートを散布しておくと実はカビを予防する効果が4年継続されるそうなので散布しておくことをお勧めします。
ラクマ、メルカリ、自身のオンラインショップにてコウモリランの板付け・エアープランツの流木着生・塊根植物・ドライフラワーリース・スワッグなど、植物やハンドメイドの商品をペトペンチアという名前で多数出品しているので、もしご興味があればこちらのURLからショップまでお越しください。
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動画でも植物の挿木、株分けの仕方、
鉢の作り方などのグリーンライフに役立つ情報を発信しています。
園芸の楽しさを私と妻、ご覧の皆様と共有できれば幸いに思います。
今回もご観覧頂きありがとうございました。
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