夏型コーデックスの冬を制する管理方法

こんにちはペトペンチアです。
今回はパキポディウムグラキリスなどの塊根植物の冬の管理の仕方をご紹介したいと思います。
現在11月中旬とどんどん寒くなり既に室内管理へ移行されている方も多いのではないでしょうか。
自己紹介

記事を書いている私は【妻と二人の自宅園芸】というYoutubeチャンネルを2021年8月に開設し、エアプランツやビカクシダ、熱帯植物の育て方などをご紹介させて頂いております。
2023年9月に皆様のおかげで登録者数1万7千人を超えるチャンネルへと成長し、エアプランツやビカクシダ、熱帯植物の育て方などをご紹介させて頂いております。
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【執筆している本】
まずパキポディウムグラキリスの基本的な育て方は、以前パキポディウムグラキリスが、3年で枯れるジンクスを持っているというタイトルで生地をご紹介していてこちらで詳しく置き場所や四季の育て方を解説していますので、ご興味があればこちらの記事をご覧頂ければと思います。
パキポディウムグラキリスの育て方【自生地・成長サイクル・水やり・置き場所・肥料・害虫】
まずパキポディウムグラキリスなどの塊根植物を室内に移動させるタイミングですが、何を基準にすれば良いのかわからないという方もいらっしゃると思います。
室内へ移動させるタイミング
実はパキポディウムグラキリスは全ての葉を落葉させてから室内に移動させることで翌年花を咲かせやすくなるという特徴があります。
もちろん生育期に屋外で太陽光を出来るだけ浴びせるのも開花に繋がりますが室内管理への移行が速すぎることによって成長ホルモンを活発にすることができないという事が起こります。
成長ホルモンは昼夜の寒暖差であったり四季の温度変化を感じることで活発になるのでできるだけ屋外で落葉させるのがお勧めです。
ここで注意点をお伝えしたいのですが注意点は3つあります。
11月外管理の注意点
1つ目:水やり
外管理を行う際には水やりを控えめに行う必要があります。
塊根植物は寒くなるごとに水を必要としなくなり休眠期に入ったら断水します。
※ただ灌木は完全な断水に耐えられないので月に1回程度の水やりを行います。
手順
10月~11月にかけては徐々に水やりを減らしていきますが、生育期に鉢の中が乾いたら水やりを行うというサイクルを繰り返していた方は鉢の中が乾いてから1日~3日、間隔を空けて空けて水やりをします。
その次の水やりは鉢の中が乾いてから3日~1週間後に水やりを行うというように徐々に水やりの間隔を大きくしていきます。
なるべく水やりを控えることによって樹液の濃度も高まり寒さに強くもなるのでぜひ控えめに水やりを行って頂ければと思います。
ここで控えめの水やりですが、水の量を少なくして水の量を控えると思われる方もいらっしゃると思いますが水の量はたっぷりと与える方が良いです。
特にパキポディウムグラキリスは細根が乾燥すると傷みやすいので
水の量を少なくすると細根を枯れさせてしまいます。
水やりを控えるというのは水やりの回数を減らすという意味になるのでぜひ与えるときはたっぷりと水を与えて、植物の老廃物やほこり微生物、害虫などを綺麗に洗い流すというイメージで行って頂ければ幸いです。
2つ目:温度
先ほどすべての葉が落葉するまでは、屋外管理の方が良いとお話ししましたが10度を下回る日が2日以上続く場合もしくは8度以下になる場合は、その日の夜だけ、またはその日から室内管理へ移行させた方が良いです。
寒さによるダメージが発生してくるラインがこの10℃を下回る日が続くであったり8度以下になることなので、ぜひ覚えておいてください。
3つ目:時間帯
パキポディウムグラキリスなどの塊根植物は夏場は涼しくなる夜に水やりを行うことで植物体の温度を下げたり、日中の高温となる時間帯で水がお湯になり煮えてしまうという事を防ぎますが、冬は反対にできるだけ暖かい日中に水やりを行うことで、植物体が極端に冷えることを防ぎます。
また与える水の温度は空気の温度に近い温度で与えることで植物体の温度を極端に変化させないようにすることができます。
という事で屋外管理での注意点と室内管理への移行のタイミングをお話しさせて頂いたので、ここからは室内管理の方法をご紹介させて頂きたいと思います。
室内管理の方法
【置き場所】
置き場所は室内で最も明るい場所で栽培を行うのがお勧めです。
キョウチクトウ科パキポディウム属は原産地がアフリカ南部とマダガスカルの乾燥地帯になります。
丘陵(きゅうりょう)の岩場や
乾燥した平原などに自生しているため
日光を非常に好みます。
休眠期で葉が落ちた状態でも塊根部分で光合成を行っているので光はとても重要です。
もし明るさが確保できない場合はこちらの記事で植物育成ライトをご紹介しています。
最安値!【799円】激安すぎる植物育成ライトその能力はいかほど!?ビカクシダとエアープランツで検証
これは私の考え方ですが、植物は太陽光から何かしらの恩恵を得ていると思っているのであくまでも植物育成ライトで足りない光を補いながら、自然光で育てる方が植物が育ちやすいと感じています。
ご参考にして頂ければと思います。
またこの季節は室内を締め切ることが多く風通しが悪くなりやすいので、空気を動かすためにサーキュレーターや扇風機などを使用するのもとても良い効果があります。
乾燥に強いですがエアコンの風が直接当たる場所は、ダメージとなる場合が多いのでご注意頂ければと思います。
夏型のコーデックスは暖かい地域に生息しているため、室内であっても5度以下になると弱ってしまう場合が多いので5度以上をキープできるようにして頂ければと思います。
【水やり】
室内管理に移行したパキポディウムグラキリスなどの塊根植物は葉が完全に落ちると休眠期となります。
この休眠期には夏型のコーデックスであれば基本的には断水をします。
ただ灌木やグラキリスなどは細根が枯れないように月に1回程度水やりを行うほうが休眠明けの生育がスムーズになります。
ただ与えた水が乾かないと根腐れを起こす原因となってしまうので、特にプラスチック鉢をご使用されている方、乾きにくい土を使用されている方はご注意ください。
(お勧めの土)
【肥料】
冬には水を必要としなくなりまた肥料も必要なくなるので冬は肥料を与えないようにしましょう。
3月ごろから元肥を施肥したり薄めに液体肥料を与え始めます。
【室内へ移動させる際の注意点】
最後に室内管理へ移行する際の注意点をお話ししたいと思います。
私の動画では生育期にマグァンプDやハイポネックス殺虫剤入りという防虫、殺虫効果のある肥料を使用することをおすすめしていますが
室内管理へ移行するタイミングでは先ほどお伝えしたように肥料を使うことができません。
ですのでまずは目視で害虫の食害に遭いやすい枝の部分や鉢底などを確認します。
その後心配であればどぶづけという
バケツなどに水を張ってその中に鉢が漬かるように10分から30分ほど入れておくという方法で虫を駆除することができます。
虫が苦手な方や室内に害虫を入れたくないという方はこういった方法で害虫を駆除して頂ければと思います。
という事で今回はパキポディウムグラキリスなどの塊根植物における冬の管理方法をご紹介させて頂きました。
私の配信する情報は本、インターネットの情報、詳しい方からの話がベースになっていますので私の情報が正しいというものではありません。
皆様の園芸に少しでも役立てば良いなと思い、情報を配信していますのでもし新しい情報をご存知の方は教えて頂ければ、情報を皆様とアップデートできるのでご協力いただければ幸いです。
(参考資料)
ラクマ、メルカリ、自身のオンラインショップにてコウモリランの板付け・エアープランツの流木着生・塊根植物・ドライフラワーリース・スワッグなど、植物やハンドメイドの商品をペトペンチアという名前で多数出品しているので、もしご興味があればこちらのURLからショップまでお越しください。

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園芸の楽しさを私と妻、ご覧の皆様と共有できれば幸いに思います。
今回もご観覧頂きありがとうございました。
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