秋の栽培の注意と冬に向けての準備について
こんにちはペトペンチアです。
今回は秋冬のエアプランツの管理方法をご紹介したいと思います。
自己紹介
記事を書いている私は【妻と二人の自宅園芸】というYoutubeチャンネルを2021年8月に開設し、エアプランツやビカクシダ、熱帯植物の育て方などをご紹介させて頂いております。
2023年9月に皆様のおかげで登録者数1万7千人を超えるチャンネルへと成長し、エアプランツやビカクシダ、熱帯植物の育て方などをご紹介させて頂いております。
他にもNFTアートクリエイターとして、執筆家としてオンラインの園芸店として、ビカクシダの板付けのワークショップなどの活動しておりますので、皆様と植物を通してご縁があれば嬉しいです。
【全ての活動のリンク】https://lit.link/petopentia
【執筆している本】
基本的なエアプランツの育て方、構造、自生地については枯らさない⁉エアープランツの育て方【初心者用ティランジア解説】自宅園芸バルコニーガーデニングこちらをご覧頂ければと思います。
耐寒温度
エアプランツはもちろん品種にもよりますが、気温が10度以下になると生育が緩慢となり5度以下になると成長しなくなります。
ですので冬のエアプランツの管理は生長させるというよりは延命させるイメージで栽培して頂ければと思います。
栽培スケジュールとしては
秋冬の管理として具体的には10月11月は室内管理に移行する準備を行います。
そして12月から翌年の3月までの間室内管理でエアプランツを寒さから守ります。
秋の栽培における3つの注意点
10月11月は
- 残暑に注意が必要
特に気温が高い時に直射日光が当たる時間帯にエアプランツが濡れている状態だと蒸れてしまう危険があるので注意が必要です。 - 気温が10度に近づいたら水やりを控えめに
先ほど申し上げた通りエアプランツは10度を下回ると生育が緩慢となるため水を吸収しにくくなります。
そこで水やりが多すぎると腐ってしまう可能性があるので控えめの水やりを心がけましょう。
(私が使用しているスプレー)
リンク - 寒冷地では早めに室内へ
寒い地域で栽培を行っている方は早めに室内管理に移行させて、エアプランツを寒さから保護して頂ければと思います。
秋の具体的な3つの準備
- 免疫力を上げる
エアプランツに冬の寒さによるダメージを与えないために、メネデールなどの活力剤を与えて
リンク
免疫力を上げておくことで、ダメージを最小限に抑えて頂ければと思います。 - 室内管理に移行するためのスペースを作る
秋から冬に切り替わる前に、エアプランツを室内管理に移行する必要があるので、事前に栽培環境を準備しておくのが良いと思います。
理想は窓辺の明るい場所で、風通しの良い場所ですが、植物育成ライトを使用したりサーキュレーターを使用するのも有効です。
リンク
私のお勧めは799円で買える植物育成ライトで、以前記事を投稿していますので最安値!【799円】激安すぎる植物育成ライトその能力はいかほど!?ビカクシダとエアープランツで検証こちらをご覧頂ければと思います。
蛍光灯でも効果が無いわけではないので光を補って頂ければと思います。
またサーキュレーターではな扇風機でも効果があります。リンク - 害虫対策
外管理から室内管理に切り替わる際に注意しなければならないのが、害虫を室内に連れてこないようにすることです。
虫が付きにくいエアプランツですが、害虫の被害にあう事もあります。
ハイポネックス殺虫剤入りという
リンク
ハイポネックスにジノテフランという殺虫成分が配合されたものがコバエからゴキブリまで広範囲の害虫に効果があるのでお勧めです。
私は希釈を1000倍にしています。
冬の栽培における3つの注意点
1.5度以下にならないようにする
5度以下になると成長をやめてしまうので、枯れてしまうリスクが上がってしまいます。
エアコンなどを使用して、5度以下にならないようにご注意ください。
2.水やりを控えめにする
エアプランツは寒くなると植物体を変化させることで、温度によるダメージを減らそうとします。
植物体を変化させることにエネルギーを消費しているため、水を吸収する力がありません。
週に1回程度の水やりで、植物体がややしなっとなった状態で冬を越すことになると思います。
3.夜に水やりをしない
エアプランツの気孔は夜に開くため春から秋にかけての最低気温15度以上の環境では、夜に水やりをするとエアプランツにとって良い水やりになりやすいと思いますが、冬の水やりは夜の寒い時間帯に行うことで、植物体の温度をさらに下げてしまいダメージとなってしまいます。
午前中の暖かい時間帯に水を与えて日中には乾いているように管理をして春を待ちましょう。
ちなみに私はエアプランツの気孔が夜に開くというのは、根拠がないというようにお話したことがありますが、YOUTUBEの動画の視聴者さんから根拠ありますよという事でコメント欄に論文を張ってくれた方がいました。
ご興味があれば読んで頂ければと思います。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24468815/
この論文を読んでみると、エアプランツはCAM型光合成を行うと書かれていました。
このCAM型光合成というのは普通の光合成が日中に行われるのに対して
夜光合成を行います。
ここで夜に日光がないのにどうやってって思いますよね。
実はCAM型光合成というのは夜に二酸化炭素と水を使ってリンゴ酸を作り出します。
その後日中に蓄えたリンゴ酸と水を使って炭水化物を生成します。
このCAM型光合成を行う植物はエアプランツだけではなく砂漠などの多肉植物や、
同様に水分ストレスの大きな環境に生息する着生植物に多く見られます。
理由は乾燥地帯で気温の高い日中に通常の光合成で気功を開くと
せっかく集めた水分を放出してしまいます。
またこういった環境では夜に霧が発生する地域が多いため気孔を夜に開く方がメリットが多いです。
そのため夜に気功を開くCAM型光合成を行っているのではないかと言われているそうです。
日本の冬を外で越冬できる
耐寒性の高い品種の紹介
- アエラントス・ベルゲリー
耐寒性が最も高いのではないかと思っています。
雪に埋もれた状態でも冬を越すというのが確認されています。 - フクシー
既に発根、着生させてある個体であればマイナス5度まで耐えられるそうです。
ただ霜に当たると枯れてえしまう可能性はグッと上がってしまいます。
またフクシーの特徴としては暑さに弱いという特徴もあります。 - ウスネオイデス
育てるのが難しいウスネオイデスですが外で冬を越すことができましたという方をSNSで見たことがあります。
フクシーと同じく霜に当たらない軒下などでは、外でも冬の間管理することができるかもしれません。
耐寒性の低い品種
- ブラキカウロスなどの緑葉種
- 発根、着生していない個体
これらは寒さに弱い傾向があるので、より一層冬越での注意が必要になります。
最後に寒さによって弱ってしまった株の復活方法をご紹介したいと思います。
弱った株の復活方法
寒い季節に枯れてくるエアプランツは緑色の部分が残っていれば復活する可能性があるのでその方法をご紹介したいと思います。
まず栽培しているエアプランツが枯れてきた場合なるべく明るく暖かい場所で滴るくらいしっかりではなく、ふわっと湿らせる程度の水やりをします。
そのあと1週間ほど水やりをせずに乾燥させます。
1週間後にもう一度ふわっと軽く濡れる程度に霧吹きで水を与えます。
それからまた1週間程度様子を見て状態が悪化していなければ滴るくらい霧吹きで水を与えて1週間程度様子をみて、状態が戻ってくるか確認してください。
状態が悪化していない、もしくは良くなっている場合は1週間に1回以上の水やりを続けます。
もしこの復活作業が上手くいかない場合は
最終手段
中心の真の部分を抜いて基部を残した状態にし1週間に1度ふわっと濡れるくらいの水やりを行います。
可能性としては低いですが子株を吹く可能性があるので最終手段として覚えておいて頂ければと思います。
ラクマ、メルカリ、自身のオンラインショップにてコウモリランの板付け・エアープランツの流木着生・塊根植物・ドライフラワーリース・スワッグなど、植物やハンドメイドの商品をペトペンチアという名前で多数出品しているので、もしご興味があればこちらのURLからショップまでお越しください。
またYouTubeのチャンネル登録をして頂くエアープランツを1つプレゼントしています。
動画でも植物の挿木、株分けの仕方、
鉢の作り方などのグリーンライフに役立つ情報を発信しています。
園芸の楽しさを私と妻、ご覧の皆様と共有できれば幸いに思います。
今回もご観覧頂きありがとうございました。
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