塊根植物入門種
こんにちはペトペンチアです。
今回は塊根植物にご興味があり、育ててみたいけど高額で手が出せない、育てられるかわからないという方にぜひ最初に育てて頂きたいコーデックスを
ご紹介したいと思います。
動画も投稿しているのでこちらもご参考になると思います。
自己紹介
記事を書いている私は【妻と二人の自宅園芸】というYoutubeチャンネルを2021年8月に開設し、エアプランツやビカクシダ、熱帯植物の育て方などをご紹介させて頂いております。
2023年9月に皆様のおかげで登録者数1万7千人を超えるチャンネルへと成長し、エアプランツやビカクシダ、熱帯植物の育て方などをご紹介させて頂いております。
他にもNFTアートクリエイターとして、執筆家としてオンラインの園芸店として、ビカクシダの板付けのワークショップなどの活動しておりますので、皆様と植物を通してご縁があれば嬉しいです。
【全ての活動のリンク】https://lit.link/petopentia
【執筆している本】
アデニウムの価格
こちらの塊根植物はアデニウムという名前のコーデックスになります。
アデニウムは塊根植物の中でもタイで交配種が作出されているため
小さい鉢なら1000円前後、中くらいの鉢でも2000円くらいから購入することができます。
塊根植物の中でも安価な種類が多く出回っているので、入門種としてとてもお勧めです。
アデニウムの花は4月~9月に開花します。
ただし冬場に20℃以上の室内で管理すると、冬場でも花が開花することもあります。
ここからはそんなアデニウムの育て方を紹介したいと思います。
まずはアデニウムの自生地がどんな環境なのかを知っていただくことで、ご自分の栽培環境に役立てて頂きたいと思います。
自生地
砂漠のバラと呼ばれる濃いピンクの花を咲かせるアデニウム属ですが、属名は自生地の一つであるイエメンのアデンにちなんでいます。
アラビア半島やアフリカ大陸東側の広い地域に自生しています。
アデニウム属は砂漠や乾燥した場所の岩や砂礫の上などに生えていて、太陽光と風を遮るものがない場所で良く成長します。
そのため寒さに弱く5℃以下には耐えられません。
自生地の年間総雨量は少ないですが、雨季はまとまった雨が降ることが多いです。
アデニウムの品種
種類は次のような種があります。
- アデニウムオベサム
アフリカ大陸からアラビアまで広く分布します。
光沢のあるグリーンの葉と赤茶色の表皮が特徴です。
タイで交配されたものは安く手に入れることができますが、表皮が緑色です。 - アデニウムアラビクム
低く平らな幹が特徴のアデニウムの入門種です。
タイで盛んに栽培されていて、様々な品種が作出されています。 - アデニウムソマレンセ
細い葉が特徴で、塊根部分からは長い主幹を伸ばし、自生地では4m~5mにもなるそうです。 - アデニウムソコトラナム
アデニウム属の王様と言われ、イエメンのソコトラ島にのみ自生するアデニウムの最高峰品種と言われています。
樹齢数百年の樹形は素晴らしい樹形となるそうです。
アデニウムの育て方
ここからは栽培カレンダーを見ながらご説明していきます。
成長サイクル
3月から芽吹き始め4月から9月中旬までが生育期となります。
10月の中旬まで生育緩慢で生育が緩やかになり、ここから葉が落ち始めます。
それから3月に芽吹くまでの間が休眠期となります。
置き場所
3月、4月の肌寒い季節は5月の暖かくなるまで室内の最も日差しが当たる場所で管理します。
5月から11月中旬までは日当たりと風通しの良い雨よけのある屋外で管理します。
11月中旬からは室内で10℃以下にならないようになるべく日差しが当たる場所で管理します。
室内でもサーキュレーターや植物育成ライトで光を補いながら管理することは可能ですが、植物育成ライトだけの光だけで育てるのは難しいので注意しましょう。
これは私が有名な園芸店でスタッフさんから聞いた話なのですが、そのスタッフさんが育てていたグラキリスの実生株4鉢を室内で育てていて、2鉢は日光と植物育成ライト、
もう2鉢は植物育成ライトのみで育てていたそうです。
冬場すべての株はペット用のカーペットで温めながら管理していたそうですが、植物育成ライトのみで育てていた2株のグラキリスは枯れるというか潰れるという表現が、正しいという形になりダメになってしまったそうです。
太陽光は植物にとって何かしらの恩恵があるのではと仰っていました。
植物育成ライトのみで育てることができないと言い切れませんが、日光とライトを併用する方が枯れてしまうリスクを減らせるのではないかと思います。
水やり
3月の芽吹きから水やりをスタートします。
4月中旬から10月の中旬までは用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
10月の中旬から芽吹くまでの間は葉が落ち始めたら、徐々に水やりの回数を減らし、完全に葉が落ちたら断水か、霧吹き程度の水やりにします。
自生地の年間総雨量は少ないですが、雨季はまとまった雨が降ることが多いため、生育期であれば1日程度雨ざらしにする方が生育が良くなります。
長い雨が続く場合は雨が当たらない場所に移動させましょう。
肥料
3月の芽吹きから元肥を施肥します。
4月中旬から10月の中旬までは、液体肥料であれば月に1~2回程度与えます。
液体肥料であればハイポネックスを2000倍に希釈して与えるのがお勧めです。
作業
3月から5月中旬に植え替えや種まきなどを行います。
5月の中旬から10月中旬までつるや枝が伸びすぎた場合は剪定します。
害虫対策
アデニウムは害虫の被害にあいやすいので対策が必要です。
おすすめはマグァンプDという肥料を3月の芽吹きから10月中旬まで
月に1度散布するのがお勧めです。
ジノテフランという殺虫成分が配合されているので、殆どの害虫に殺虫と害虫予防の効果があります。
以前知らないと損⁉マグァンプKとマグァンプDの4つの違い【自宅園芸】バルコニーガーデニング
という記事を投稿したので、成分や違いを詳しく知りたい方はこちらの記事がご参考になると思います。
去年アブラムシに花の付け根を食べられてしまい。
蕾が取れてしまうということがありましたが、
今年はマグァンプDを散布したのでまだ害虫被害にあっていません。
ちなみに先ほど紹介したハイポネックスの殺虫剤入りというものがあり、
こちらはハイポネックスにジノテフランが配合されたものになります。
私はまだ使用したことがありませんがこちらも、ジノテフランが配合されているので効果が期待できると思います。
枯れる主な理由
乾燥地帯に自生するアデニウムは根腐れを起こしてしまうことが多いです。
生育期には乾湿を繰り返して代謝を上げて、休眠期は水を与えたい気持ちがあると思いますがぐっとこらえましょう。
ちなみに葉が落ちてきたら徐々に水やりを減らしましょうとお話ししましたが、私は葉が落ちてきたら用土が完全に乾いてから用土が半分濡れるように水を与えています。
花を咲かせるコツ
花をキレイに咲かせるコツは休眠期に入る前に、屋外の寒さに当てて落葉させ始めるのが大切です。
冬の間に完全に休眠させることができると翌年の芽吹きも早く花をよく咲かせてくれます。
10℃を下回らないように管理するのがお勧めですが、栽培に慣れてきたら休眠期に良く休眠させるために葉が落ちだすまで、寒さに当てて管理して頂ければと思います。
参考資料
今回参考にした資料は「多肉植物&コーデックス GuideBook」という本で、図鑑としても面白く、栽培方法を知る上でとても役立ちます。
ラクマ、メルカリ、自身のオンラインショップにてコウモリランの板付け・エアープランツの流木着生・塊根植物・ドライフラワーリース・スワッグなど、植物やハンドメイドの商品をペトペンチアという名前で多数出品しているので、もしご興味があればこちらのURLからショップまでお越しください。
またYouTubeのチャンネル登録をして頂くエアープランツを1つプレゼントしています。
動画でも植物の挿木、株分けの仕方、
鉢の作り方などのグリーンライフに役立つ情報を発信しています。
園芸の楽しさを私と妻、ご覧の皆様と共有できれば幸いに思います。
今回もご観覧頂きありがとうございました。
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