エアプランツの根を着生物に這わせる秘密のテクニック
こんにちはペトペンチアです。
今回は現在10月下旬ともうすぐ寒い冬がやってくるので、エアプランツを流木や板に着生させて、生育をより安定させた状態にさせたいと思います。
自己紹介
記事を書いている私は【妻と二人の自宅園芸】というYoutubeチャンネルを2021年8月に開設し、エアプランツやビカクシダ、熱帯植物の育て方などをご紹介させて頂いております。
2023年9月に皆様のおかげで登録者数1万7千人を超えるチャンネルへと成長し、エアプランツやビカクシダ、熱帯植物の育て方などをご紹介させて頂いております。
他にもNFTアートクリエイターとして、執筆家としてオンラインの園芸店として、ビカクシダの板付けのワークショップなどの活動しておりますので、皆様と植物を通してご縁があれば嬉しいです。
【全ての活動のリンク】https://lit.link/petopentia
【執筆している本】
着生すると生育が安定する
エアプランツは自生地では樹木や岩などに、根や葉をからませて着生した状態で生息しています。
根の役割
エアプランツの根は一般的な植物と同じく、水分や養分を吸収する働きがありますが、樹木や岩に着生するというのも大きな役割の一つです。
それでは実際に着生させていきましょう。
まずはティランジア・アルビダミノール
という品種を着生させていきます。
板選びが重要
板や流木、ヘゴ、コルク、岩など着生させられる材料はバリエーションが多いのもエアプランツの魅力の1つではないでしょうか。
そして重要になるのは種類によって、様々な草姿をしているエアプランツの形状に合わせた着生材を選ぶことです。
例えばアルビダミノールは、四方に硬めの葉を展開させるため平らな板よりも流木などの窪みがあるものに着生させる方が着生させやすいです。
また今回はすでに発根していて、根が成長中なので、この根を活着させたいと思います。
板付けのポイント
すでに発根して成長しているエアプランツの根は、とても折れやすいので注意が必要です。
軽く指で触れる以上のことをすると、折れると思って頂いて問題ありません。
そこでポイントになるのがエアプランツの根を傷つけないことと、成長中の根の緑色をしている部分を着生物に軽く触れるように設置することです。
成長中の根を着生物に軽く触れさせておくと数日で活着してくれます。
ですので発根していない状態から板付けにするよりもはるかに速いスピードで自着してくれます。
着生物にあてがう
着生できそうなものをいくつか用意しておくと、アイディアが生まれやすく、エアプランツの形状に適した着生材が見つかると思います。
アルビダミノール
アルビダミノールには丸い棒状の流木が合いそうです。
使用する道具と材料
- 流木
- インパクトドライバー
- ドリルのビット
- 直径2mmのアルミワイヤー
- ハンドタッカー
- ゴムテグス
- ペンチ
手順
- 流木の上部にインパクトドライバーで穴を空ける
- ワイヤーを30cmほどの長さにカットしあけた穴に通してハンギングにする
- 危なくないようワイヤーの先端を内側にペンチで折り曲げる
- ゴムテグスをハンドタッカーで1カ所固定する
- アルビダミノールをセットしてゴムテグスをベルトのように通す
- ゴムテグスを引っ張りながらハンドタッカーで固定する
根の矯正
既に発根している根を着生材に軽く触れさせるのがベストですが、今回のように1本は着生材に触れさせることができたけど、もう1本の根は明後日の方向へ、ということが少なくはありません。
そんなときはマスキングテープを使用します。
発根した根の木質化している部分はある程度耐久性があるので、茶色くなっている根に細く小さくカットしたマスキングテープを張って、根を矯正します。
これで根が成長すれば2本とも着生してくれます。
テープはセロハンテープでもガムテープでも問題ありませんが、セロハンテープは粘着力が弱く
気が付いたらはがれているという事がありそうですし、ガムテープはベタベタになってしまうのと
粘着力が強すぎてせっかく活着してくれた根も一緒に剥がしてしまう可能性があるので、おすすめはマスキングテープになります。
アエラントス
続いては多頭のアエラントスこちらを着生させていきます。
先ほどのように丸い流木に着生させるのは形状が適していないのと多頭である良さが生かされていないので、平たい板などに着生させるのが良さそうです。
使用する道具と材料
- 屋久杉
- インパクトドライバー
- サドルバンド
- ビス
手順
- 屋久杉にアエラントスをあてがって付ける位置を決める
- サドルバンドをビスで固定する
- アエラントスを上から挿す
サドルバンドとビスはステンレスを使用することで、屋外管理をしても錆びないのでおすすめです。
パレアセア
続いてはパレアセアを着生させたいと思います。
アルビダミノールと同じく、四方に葉を展開する有茎種という茎が長く成長する種類なので、流木などの窪みがあるものに着生させるのが良さそうです。
今回はワイヤーで植物体も固定したいと思います。
使用する道具と材料
- 流木
- インパクトドライバー
- ドリルのビット
- 直径2mmのアルミワイヤー
- ペンチ
手順
- 流木の上部にインパクトドライバーで穴を空ける
- ワイヤーを30cmほどの長さにカットしあけた穴に通してハンギングにする
- 危なくないようワイヤーの先端を内側にペンチで折り曲げる
- 植物体の両脇にワイヤーを通せるように2カ所インパクトドライバーで穴を空ける
- パレアセアをセットして30cm程にカットしたワイヤーを通す
- 流木の裏側でワイヤーを締める
- ワイヤーの余りをペンチでカットして先端を内側に折る
流木から角が生えたような立体感のある板付けとなりました。
アンドレアナ
続いてはアンドレアナを着生させたいと思います。
アンドレアナ、フクシー、イオナンタなどは着生させやすいので、平たいものに着生させるのが良さそうです。
使用する道具と材料
- 流木
- インパクトドライバー
- ドリルのビット
- 直径2mmのアルミワイヤー
- ペンチ
- テグス
- ハサミ
手順
- 流木の上部にインパクトドライバーで穴を空ける
- ワイヤーを30cmほどの長さにカットしあけた穴に通してハンギングにする
- 危なくないようワイヤーの先端を内側にペンチで折り曲げる
- テグスでアンドレアナの上部外側の葉の上を通す
- 一周してアンドレアナの下部にテグスを通す
- 流木の裏側で方結びをして余ったテグスをハサミでカットする。
アンドレアナは発根していたんですが移動させた際に根の先端を痛めてしまいました。
ただ主根はもう伸びなくなってしまいますが側根を出す可能性があるのでそのまま管理していきます。
ベルゲリ
続いてはベルゲリを着生させていきます。
ベルゲリもアルビダミノールやパレアセアと同じく有茎種で葉を四方に展開させるタイプなので流木に着生させるのが良さそうです。
使用する道具と材料
- 流木
- インパクトドライバー
- ドリルのビット
- 直径2mmのアルミワイヤー
- ペンチ
- ドリルのビット5.5mm
- ボルトナット
- マスキングテープ
手順
- 流木の上部にインパクトドライバーで穴を空ける
- ワイヤーを30cmほどの長さにカットしあけた穴に通してハンギングにする
- 危なくないようワイヤーの先端を内側にペンチで折り曲げる
- ドリルのビットにマスキングテープを張り穴あけで貫通しないように穴を2カ所空ける
- ボルトナットを手でねじ込む
- ベルゲリを上から差し込み下から傷つけないように引っ張る
有茎種の根はどの方向に根を伸ばすか予測することが難しいので、いつでも向きを変えられるように板付けしておくのも1つの方法だと思います。
フィリフォリア
続いてはフィリフォリアを着生させたいと思います。
形状はアンドレアナにも似ていますが既に発根している根が邪魔をして、平たい板などに着生させるのが難しそうです。
流木に発根した根が軽く触れるように着生させるのが良さそうです。
使用する道具と材料
- 流木
- インパクトドライバー
- ドリルのビット
- 直径2mmのアルミワイヤー
- ペンチ
- 細いアルミワイヤー
手順
- 流木の上部にインパクトドライバーで穴を空ける
- ワイヤーを30cmほどの長さにカットしあけた穴に通してハンギングにする
- 危なくないようワイヤーの先端を内側にペンチで折り曲げる
- 細いアルミワイヤーをフィリフォリアの上部外側の葉にかけて1週させる
- 下側にもワイヤーを通して流木の裏側でクロスさせる
- ワイヤーをねじって締め付ける
- 余ったワイヤーをカットして折り曲げておく
締め付けは植物体が振っても動かないように、傷まないようにするのが重要です。
フンキアナ
最後にフンキアナを板付けにしていきます。
最後にワイヤーだけを使った板付け方法をご紹介したいと思います。
使用する道具と材料
- 流木
- 直径2mmのアルミワイヤー
手順
- 流木にフンキアナをセットする
- ワイヤーで下側からグルグルと流木ごと巻いていく
- 上部をまげてハンギングにする
とても簡単で材料がアルミワイヤーのみ工具が必要ないのでお勧めです。
今回板付けにしたエアプランツは屋外でも越冬できるくらい寒さに強い品種が多いです。
詳しくはこちらの記事で
室内を圧迫しない‼冬でも屋外管理できるエアプランツ7選と育て方【自宅園芸】
ラクマ、メルカリ、自身のオンラインショップにてコウモリランの板付け・エアープランツの流木着生・塊根植物・ドライフラワーリース・スワッグなど、植物やハンドメイドの商品をペトペンチアという名前で多数出品しているので、もしご興味があればこちらのURLからショップまでお越しください。
またYouTubeのチャンネル登録をして頂くエアープランツを1つプレゼントしています。
動画でも植物の挿木、株分けの仕方、
鉢の作り方などのグリーンライフに役立つ情報を発信しています。
園芸の楽しさを私と妻、ご覧の皆様と共有できれば幸いに思います。
今回もご観覧頂きありがとうございました。
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