チランジアを群生にする方法

こんにちはペトペンチアです。
今回はエアプランツを群生にして楽しむためにクランプを作るテクニックをご紹介したいと思います。
自己紹介

記事を書いている私は【妻と二人の自宅園芸】というYoutubeチャンネルを2021年8月に開設し、エアプランツやビカクシダ、熱帯植物の育て方などをご紹介させて頂いております。
2023年9月に皆様のおかげで登録者数1万7千人を超えるチャンネルへと成長し、エアプランツやビカクシダ、熱帯植物の育て方などをご紹介させて頂いております。
他にもNFTアートクリエイターとして、執筆家としてオンラインの園芸店として、ビカクシダの板付けのワークショップなどの活動しておりますので、皆様と植物を通してご縁があれば嬉しいです。
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【執筆している本】
チランジアを育てるのであれば板やコルクにつけたりに付けたり、花を咲かせた後子株を吹かせて
株分けして増やすのも良いですが、そのままにしてクランプにするのも1つの楽しみですよね。
クランプにするテクニックは3つあるので順にご説明させていただきます。
1つ目
子株を吹きやすい品種を育てる
エアプランツは非常に種類が多くチランジアの種類は原種で600種類以上と言われています。
中には子株を吹きにくい品種も存在するのでクランプを作るというゴールに最短距離で向かうためには子株を吹きやすい品種を選ぶという事が重要です。
ここで群生になりやすい種類と特徴をご紹介したいと思います。
子株を吹きやすいチランジアには2つ特徴があるのですが
1つ目の特徴は
花が咲きやすい品種です。
エアプランツの殆どの種は花を咲かせた後子株を吹きます。
そのため花が咲きやすい品種程群生になり増えていく傾向があります。
具体的にはイオナンタ中でもイオナンタ・フエゴという品種は
開花時に葉先が赤く染まることからスペイン語で炎という意味のフエゴが名前の由来となっていますがとても花を咲かせやすく咲いた後の子株の数も多い傾向にあります。
イオナンタ・イオナンタや
イオナンタ・ルブラなども
イオナンタ・フエゴと同様に100均でも購入することができますがフエゴが圧倒的に子株を吹きやすいので、クランプを作るのであればフエゴを購入するのがお勧めです。
とはいえイオナンタはどの品種でもクランプにしやすいのでこちらはイオナンタ・ドゥルイドという
白い花を咲かせるイオナンタですが見事なクランプになっています。
イオナンタ以外にもストリクタという品種は良く開花します。
銀葉種のイオナンタとは異なり緑葉種のストリクタは水が好きで、日差しに若干弱いという特徴があります。
葉が柔らかいことからソフトリーフという別名があり、開花時期にはブラジル産の夏型であれば夏場に開花し、原産地は不明ですが冬型で冬に開花する品種もあります。
ちなみにこちらは冬型なので現在開花しており
またストリクタには葉が黒いミッドナイトという品種もあります。
銀葉種と緑葉種の違いやエアプランツの構造基本的な育て方はこちらをご覧頂ければと思います。
枯らさない⁉エアープランツの育て方【初心者用ティランジア解説】自宅園芸バルコニーガーデニング
そして同じ緑葉種で花を咲かせやすいのはブルボーサです。
また形状が似ているブッツィーなども
花が咲きやすいのでクランプを作るのに向いています。
どちらの品種も緑葉種であり空気中の水分が多いと育ちやすいので加湿器などを使い湿度を高めるか、多めの水やりで育てることで生育を安定させることができます。
そしてブッツィーは開花しなくても子株を吹くという特徴があります。
そのためクランプを作るのにとても適しています。
子株を吹きやすいエアプランツ
2つ目の特徴
有茎種
先ほど紹介したブッツィーは開花しなくても子株を吹くという特殊能力を持っていますが、この特殊能力を持つことが多い品種は有茎種に多く見られるという傾向があります。
有茎種とはチランジアのなかでも茎が長く伸び、乾燥や寒さに強い品種が多く開花しなくても子株を吹きやすいという特徴があります。
種類としては
ベルゲリ
ポピュラーな種なのですが流通しているものはアエラントスなどの種と交配したものが多く出回っています。
ベルゲリの原種であるかどうかは花を確認することが必要ですが、花をつけづらい面もあり
うまく開花させるには冬に日当たりよく管理するのがコツになります。
高い耐寒性があり、過去にはマイナス7度にも耐えたことがあるそうです。
温暖な地域では屋外越冬も可能で、ベルゲリは開花しなくても子株を良く出して群生になりやすく、また耐暑性もあり強いです。
という事でアエラントスとの交配が多く出回っていますが、このアエラントスも群生になりやすいです。
花付きが良く、育てやすいチランジアの代表といえます。
ただ年間を通して子株を吹くベルゲリとは異なり有茎種でありながら開花後に子株を吹きます。
他にも開花しなくても子株を吹く有茎種には
パレアセア
ふさふさとした長いトリコームが特徴で明るく風通しの良い場所で育てると開花しやすいです。
アルビダ
アルビダはメキシコで砂漠の乾燥地帯に着生せずクランプになり、転がって生きているほど生命力が強く丈夫なチランジアです。
フンキアナ
ベネズエラの固有種で茎が長い有茎種の代表的存在です。
鮮やかな赤色の花を咲かせるのも魅力です。
トリコームが多いものや少ないもの葉が閉じたまま成長するフンキアナクローズドフォームという変異した種類もあります。
このように花を咲かせやすい若しくは花が咲かなくても子株を吹きやすい品種を育てることで最速でクランプを作ることができます。
2つ目
光に良く当てる
エアプランツは直射日光が1日中当たり続けると葉焼けをして枯れてしまいますが、適度な光が無いと光合成をすることができず、これも枯れてしまう原因となります。
チランジアを咲かせるにあたって最も重要なものは光となります。
そのためチランジアを巨大化させるためには開花してしまうと成長が止まってしまうので、光を当て過ぎないように育てる必要があります。
そしてエアプランツが最も良く成長する光は木漏れ日になります。
バルコニーなどで栽培する場合は手すりから差し込む光などでとても良く育ちます。
基本的にエアプランツは常に風があり光、温度が十分にあれば毎日水やりをしても良く育ちます。
花を咲かせることを目標にするのであれば、葉焼けしない程度の明るい場所で管理することで開花しやすくすることができます。
室内管理であれば日照を確保するのが難しいので、植物育成ライトを使用するのが良いです。
私が使用しているのは919円の植物育成ライトで
通常のライトモードと植物育成モードに切り替えができるのでとてもお勧めです。
ご興味があればこちらをご覧いただければと思います。
最安値!【799円】激安すぎる植物育成ライトその能力はいかほど!?ビカクシダとエアープランツで検証
3つ目
肥料を与える
肥料とは
- 窒素
- 燐酸(りんさん)
- カリ
の三要素のどれかを、植物が吸収しやすい形で含んでいるものですが、それぞれの栄養素の役割として
窒素
窒素は主に葉や茎を成長させます。
元素記号はNです。
リン酸
リン酸は主に花と実を育てる効果があります。
元素記号はPです。
カリ
カリは根の成長を促します。
元素記号はKです。
花を咲かせるためにはリン酸が必要となりますが、肥料の多くは株に吸収されにくいためこのリン酸を多く含みます。
私は液体肥料を薄めに与えることをお勧めしていて、ハイポネックスであれば1000倍から2000倍
ハイポネックス殺虫剤入りであれば500倍から1000倍に希釈して週に1回、2週間に1回などのペースで普段の水やりの代わりに与えると良いです。
私は3日に1回程度のペースで散布したこともありますが生育は良かったです。
肥料が多すぎると肥料焼けを起こす可能性があるみたいなので与えすぎにご注意頂ければと思います。
またリキダスやメネデールなどの活力剤を通常よりも薄めに希釈して与えるのもお勧めです。
リキダスは1000倍で週に1回程度
メネデールは200倍~500倍で週に1回程度
与えると葉が生き生きとしてきます。
肥料や活力剤を与える際の注意点として最低気温15度以上25度以下の環境で使用するというように覚えておいてください。
冬の寒い時期などは水分を普段よりも必要としなくなりますが、同時に肥料も必要としなくなります。
寒さに合わせて水やりを減らす方法ですが、こちらの記事で気温毎の水やりの回数をご紹介しています。
11月チランジアの育て方【水やりの頻度と室内へ移行するタイミング】
ラクマ、メルカリ、自身のオンラインショップにてコウモリランの板付け・エアープランツの流木着生・塊根植物・ドライフラワーリース・スワッグなど、植物やハンドメイドの商品をペトペンチアという名前で多数出品しているので、もしご興味があればこちらのURLからショップまでお越しください。

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鉢の作り方などのグリーンライフに役立つ情報を発信しています。
園芸の楽しさを私と妻、ご覧の皆様と共有できれば幸いに思います。
今回もご観覧頂きありがとうございました。
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